西日本豪雨のボランティアに参加してきました

岡山県真備町西日本豪雨のボランティアに参加してきました。
今回の西日本豪雨のボランティアを考えている方への情報共有になれば。

私のスペック

  • ボランティアは初めて
  • 東京在住
  • 運動は週一回ジムに行くぐらい
  • 一日中パソコンに向かう仕事

今回の工程

  • 前日に東京から夜行バス(3列シート)に乗り、朝 7 時に倉敷到着。
  • 他のボランティアの方の車に相乗りさせてもらい、岡山県真備町
  • 9時〜18時頃まで作業

復興支援の団体

岡山県での復興支援で見つけたのは以下の2つがありました。

どちらも 9:00 からなので、東京から参加する場合は当日電車では間に合いません。
前泊するか深夜バスで行くことになります。
なお、深夜バスの場合は渋滞などで遅延する場合もありますのでご注意ください。

作業について

浸水被害にあったお宅の家財を外に出し、それをトラックで集積上に運ぶのを繰り返します。
初めてのボランティアだったので緊張していましたが難しい作業はなかったのでこなすことができました。


ボランティアは「自己責任・自分で考えて行動する」っと言われています。
っで、これが「自分なんかが行って役に立てるかなぁ」っと二の足を踏む理由なのかなと思います。
でも少し柔らかい言い方に変えると「自分のできることを、やれる範囲でやってみる」ってことだと思います。
体力がない方、力に自信がない方でも、やり方によってできる作業はいくらでもあります。
例えば、大きい家財道具は力のある人に任せて、小物をごみ袋に詰める作業を中心にやるとか、
極力日陰に入って作業するとか、休憩を多めにとるなどです。


作業するうえでの留意点としては以下のサイトが参考になります

作業道具について

ポイントは「ゴム手袋・長靴・マスク」です。
水害なので家財道具がかなり濡れています。またガラスの破片や釘なんかもあります。
ゴム手袋といってもホームセンターで売っている厚手の"耐油" と書かれた手袋が安全です。
ちなみに私が使ったのはこちらです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000TGJGNW
手の甲側が布になっているタイプもありますが、それだと水がしみるので
全面ビニールっぽい生地がいいです。家庭用のゴム手袋や軍手では危ないです。


同じ理由で靴も長靴がベストです。水場に入らないのであれば登山靴のような厚手の靴でもいいと思います。


ホコリがすごいのと、匂いがすることがあるので、マスクも必須です。
マスクはコンビニとかで売っているマスクを使いました。
建築現場で使われているような立体的な防塵マスクがあればなお良しですが、なかなか売ってないのでコンビニのものでいいと思います。。

熱中症について

これが一番の大敵でした…。
絶対に無理しちゃだめです。
無理してなくても作業に乗ってくるとやりすぎてしまって、いつの間にかバテてる何てこともあります。
「のどが渇く前に水分を取る。」
「他の人が作業していても自分のペースで休む。」
とにかく休憩が大事だと思います。なんなら、作業時間よりも休憩時間の方が多いぐらいでいいかもしれません。
それぐらい今年の暑さは厳しいです…。
水分は最低でも 2L は用意してください。
もちろん帽子は必須です。
自分は夜行バスで倉敷まで行きましたが「夜行バスでは寝れない」という人は前日入りしてホテルなどで十分に睡眠をとることをお勧めします。

ボランティア保険について

基本、ボランティア保険への加入が必須となっていると思います。これについて少し注意が必要です。
これは以下のサイトが参考になります。
https://insurance.yahoo.co.jp/volunteer/index.html

ポイントは以下です。

  • 基本は自分の住んでいる自治体の社会福祉協議会で加入。大規模災害時は災害のあった場所でも加入できるが、混雑することがあるので、避けた方がよい。
  • 社会福祉協議会は役所とは別の場所にあることがある。
  • インターネットやFAXでの加入ができない
  • 種類として、天災型と普通のものがあるが、今回は天災型での加入が必要。一番安いので来年3月末まてで600円。

役所と違う場所にあることがあるのが面倒です。私は住んでる自治体の役所の出張所に電話してボランティアセンター(社会福祉協議会)の場所を確認しました。

所感

2018/07/19 現在ですが全然町は片付いていません。人手がとにかく必要だと思いました。
今回作業させてもらったお宅を片付けるだけでも 平均12人前後いても 5 日はかかりそうでした。
岡山では床上浸水以上の被害が 4280件あったそうです。仮にその 1/4 で片付けの支援が必要だとすると 64,200 人日かかることになります(超単純計算なので精度は曖昧です(フェルミ推定ムズイ…))。
っで、これは岡山だけの数字なので、広島や他の地域を含めるともっと多くなります。
「交通費をかけて現地にいくぐらいなら、そのお金を義援金に入れた方が役に立つのでは?」という考え方もあるみたいです。ある程度町が片付いた後、町を立て直していく段階ではこの考え方も有効なのかもしれません。
でも、今の災害ごみの片づけというフェーズでは人手の方が必要なように思いました。


時間があって何か支援をしたいと思っているけど、「自分なんかが行って役に立てるかなぁ」と迷っている方には、
とにかく行ってみることをお勧めします。
上記の準備物やら作業上の注意点やら熱中症に配慮してさえいれば、他は難しいことはないですし、
何かしらできることはあると思います。


最後になりましたが、一日も早い復興を心からお祈りします。